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Interview

Vol.03

Interview Vol.03 Interview Vol.03

社員主導で取り組んだ、社員のための「サクセスフル」なオフィスづくり

テュフズードジャパン株式会社 様@住友不動産新宿南口ビル12階

Interviewee

  • テュフズードジャパン株式会社
  • 代表取締役社長
  • アンドレア・コシャ
  • 総務部 オフィスアドミニストレーター
  • 小林 千紘

Company Data

  • 本社所在地: 住友不動産新宿南口ビル12階
  • 事業内容:医療機器、産業機器、自動車、電気・電子機器、一般消費財等の各種試験・認証・監査・トレーニングサービスを展開する第三者認証機関
  • 設立年:1993年
  • 公式URL: https://www.tuvsud.com/ja-jp

Introduction

新しいオフィスが社員にもたらすものは、新鮮さだけではありません。ワークスタイルや社員同士の関係性、働くことへの価値観にまで変化をもたらす。それほどの影響力が、今の時代のオフィスにはあります。

3回目となる今回は、世界に1,000以上の拠点を持つ第三者認証機関の日本法人、テュフズードジャパン株式会社様のオフィスを取材しました。

01. Interview

「サクセスフル」なオフィスを目指した経営者に聞く

以下「すみふ:住友不動産株式会社」「社長:アンドレア・コシャ氏」
日差しがたっぷり入るミーティングルームで語るコシャ氏 日差しがたっぷり入るミーティングルームで語るコシャ氏
日差しがたっぷり入るミーティングルームで語るコシャ氏
日差しがたっぷり入るミーティングルームで語るコシャ氏
すみふ :

御社の事業内容を教えていただけますでしょうか。

社長 :

当社はドイツに本社を置く国際的な第三者試験・認証機関です。テクノロジーの進化とともに高まるリスクに対して、人々の「安全」と「安心」を守ることを使命としています。

「試験」「認証」「監査」「トレーニング」という4つのサービスを柱に、製品の安全性や企業活動の信頼性を確保に努めており、産業機器、医療機器、電気・電子機器、さらには消費財に至るまで、多様な業界を支えています。

すみふ :

社長が日本法人のトップに就任されたのはいつ頃ですか? 就任にあたり、どのような役割を託されたのでしょうか。

社長 :

私が代表取締役社長に就任したのは2021年で、現在5年目を迎えています。

当社はドイツにおいて150年以上の歴史を誇る老舗の第三者認証機関であり、本国では「試験・認証といえばテュフズード」と言われるほどの認知度を得ています。一方で、日本市場は競争が非常に激しく、差別化が求められる環境です。私は、日本法人としてのブランド価値と市場での存在感をより一層高めるというミッションを託されて、このポジションに就任しました。

ちなみに、「ドイツ企業の日本法人のトップがイタリア人の私」ということで、初めてお会いする方々には驚かれることもしばしばです(笑)。

すみふ :

グローバル企業ならではですね(笑)。就任後、会社はどのように変化しましたか?

社長 :

業績向上はもちろんですが、最も大きな変化は社員の意識改革です。これまでは新しい取り組みに対して慎重な姿勢が見られましたが、今では「変化を前向きに楽しむ」「挑戦を歓迎する」というマインドが、社員一人ひとりの中に根付き始めています。

こうした意識の変化は、私が就任当初から一貫して伝えてきたテーマのひとつなのですが、2024年にこの新しいオフィスへと移転したことも、社員の意識改革をさらに後押ししたと感じています。

移転プロジェクトでは、各部署から一人ずつ代表者が集まり、自分たちの働きやすさを徹底的に追求した最高のオフィスを企画してくれました。トップダウンではなく、社員が主体となって理想のオフィスを形にしてくれたことは、社長として非常に嬉しかったです。

12階からの眺望が開放的な新オフィス 12階からの眺望が開放的な新オフィス
12階からの眺望が開放的な新オフィス 12階からの眺望が開放的な新オフィス
12階からの眺望が開放的な新オフィス
12階からの眺望が開放的な新オフィス
すみふ :

社員の皆さんのチャレンジ精神は、オフィスづくりの過程でも育まれていったのですね。新オフィスの企画で重視していたのはどのような点ですか?

社員の皆さんのチャレンジ精神は、オフィスづくりの過程でも育まれていったのですね。新オフィスの企画で重視していたのはどのような点ですか? 社員の皆さんのチャレンジ精神は、オフィスづくりの過程でも育まれていったのですね。新オフィスの企画で重視していたのはどのような点ですか?
社長 :

最も重視したのは、社員同士のコラボレーションを自然に促す空間づくりです。部署や役職を越えて気軽に交流できるよう、フロアを分断せず、柔らかくつながる空間設計にこだわりました。

これらを実現させるために考えたのが、「縁側」という日本ならではのコンセプトです。執務エリアや会議室を“家の中”、その周囲に縁側に見立てた動線を設けて、緩やかな境界をつくることで社員同士が交流しやすい空間を目指しました。

すみふ :

「縁側」がコンセプトなのですね。エントランスにも盆栽がありましたが、日本の文化がお好きなのですね?

社長 :

はい、その通りです。オフィスづくりの主役は社員たちなので、私の意見が採用されないことも多かったのですが、盆栽だけは何としても置きたいとこだわりました。(笑)

すみふ :

ちなみにオフィスには緑も多いですが、それもオフィスづくりにおけるコンセプトの一環でしょうか。

社長 :

そうですね。テュフズードは創業以来、サステナビリティを追求しており、オフィスづくりにも反映しています。私自身、環境工学の学位を有していることもあり、環境に配慮した空間設計に強い思い入れがあります。

生きた観葉植物の設置をはじめ、人体や環境に優しい照明設備の導入など、「持続可能性」を意識した工夫を取り入れました。

すみふ :

オフィスづくりを通じてサステナビリティ経営を実現されているのですね。移転先に住友不動産新宿南口ビルを選んだのは、どのような理由からですか?

社長 :

最大の理由は、社員にとっての「アクセシビリティ」の高さです。社員の通勤利便性が最も高いのが新宿駅であり、加えてこのビルは駅から非常に近いので、通勤によるストレスを大幅に軽減してくれます。

また、新宿御苑などの自然と都心の街並みが共存しているロケーションも大きな魅力です。社員たちに「この素晴らしいオフィスが自分たちの職場なんだ」と誇りを持ってほしかったので、このビルを選びました。

すみふ :

オフィスの中で社長のお気に入りの場所はありますか?

ラウンジには、コーヒーを片手に話せるカフェのようなカウンターも ラウンジには、コーヒーを片手に話せるカフェのようなカウンターも
ラウンジには、コーヒーを片手に話せるカフェのようなカウンターも
ラウンジには、コーヒーを片手に話せるカフェのようなカウンターも
社長 :

お気に入りは、ラウンジスペースです。カフェのような雰囲気で、たびたび社員たちと他愛のない会話を楽しんでいます。自然と人が集まり、活き活きとしている姿を見ると、移転してよかったと実感します。

すみふ :

移転してまもなく1年ほど経つかと思いますが、社内の雰囲気や社員の皆さんに変化などは見られますか?

社長 :

はい、コミュニケーションが格段に活発になったと感じています。「日本人って、こんなに話すんだ!」と、思わず笑ってしまうほどです(笑)。それにより部署間のコラボレーションが自然と生まれるようになりました。課題が発生すれば互いに知恵を出し合い、ともに取り組む、そんな動きが日常的になってきました。

また、社員がお客様にオフィスをご案内する光景もよく見かけるようになりました。さらに嬉しいことに、神宮外苑花火大会をオフィスから特等席で楽しんでいただくなど、ご家族を招いた社内イベントも開催することができています。移転を機に、このようなポジティブな変化がたくさん起こっています。

すみふ :

社員の皆さんが「自分たちのオフィスをつくる」という意識で自主的に取り組んだからこその成果ですね。

社長 :

そうですね。社員のニーズを的確に理解し、形にすることができた結果だと思っています。これは企業が持続的に成長していくために欠かせない視点だと思います。

「社員のニーズに応えることが企業の成長につながる」とコシャ氏 「社員のニーズに応えることが企業の成長につながる」とコシャ氏
「社員のニーズに応えることが企業の成長につながる」とコシャ氏
「社員のニーズに応えることが企業の成長につながる」とコシャ氏
すみふ :

では最後に。御社にとって「新時代のオフィス」とは?

社長 :

私が常に社員に伝えているのは、「忙しい人ではなく、“サクセスフル(成功する)な人”を目指しましょう」ということです。オフィスをご覧いただくと、社員たちがリラックスした表情でコーヒー片手に会話を楽しんでいる光景が見られます。のんびりと過ごしているように見えますが、その一方で彼らは確実に成果を上げている“成功する人たち”です。

新しいオフィス空間がこのような生産性の高い働き方を促進し、仕事も人生もより豊かなものにしていると、私は確信しています。成功を目指す人たちが集い、互いに刺激を与え合い、ともに未来を切り拓いていく場。それこそが、私たちが考える「新時代のオフィス」のあり方です。

02. Office Tour

実際のオフィスを案内していただきました

「小林:小林千紘さん(以下敬称略)」
すみふ :

ここからは総務部の小林千紘さんにオフィスをご案内いただきます。

小林 :

総務の小林と申します。先ほどの社長からのお話も踏まえて、早速ご案内いたします!

すみふ :

よろしくお願いいたします!

小林 :

まずこちらがエントランスです。世界各国に展開する当社の拠点の中で、日本ならではの個性を表現するために、コンセプトのひとつとして“和”の要素を取り入れました。社長こだわりの盆栽もそれを際立たせる良いアクセントになっているんです。

実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
小林 :

こちらの窓からは新宿御苑一体を一望することができます。桜や新緑、紅葉など、四季折々の風景がオフィスにいながら楽しめるんです。

すみふ :

わ~すごくいい眺めですね~!

実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
小林 :

ありがとうございます。続いてラウンジをご案内しますね。ここは社員のリフレッシュエリアとしての機能だけではなく、社内ミーティングやイベントなどさまざまなシーンで活用できるように設計された多目的スペースです。

すみふ :

なるほど、臨機応変に利用できてとても便利ですね!

実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
小林 :

移転を機にコーヒーメーカーも一新したのですが、コーヒーにこだわりのある社員も多いことから、サンプルを複数取り寄せて試飲をしてもらい、最終的に社内投票により決定しました。また、長時間使用するオフィスチェアも同じように選定し、社員の皆さんの意見を幅広く取り入れようと意識していました。

こちらは会社オリジナルのカップです。海外からの来訪者には「東京」という漢字が非常に好評で、このような些細な部分からも日本らしさを表現しています。

すみふ :

枠なデザインですね!

実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
小林 :

執務エリアはフリーアドレス制を採用しており、自由に座席を選ぶことができます。また、業務内容に応じて働く場所を選択できるABW(Activity Based Working)を取り入れています。

実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
小林 :

集中して作業を行うための集中エリアや、立ちながら作業ができる昇降デスクエリア、また景色を楽しみながら作業ができる窓際エリアなどがあり、メリハリをつけて働くことができます。

実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
すみふ :

ふと思ったのですが、これだけ自由に使える席があると、皆さん自分の荷物はどうされているのですか?

小林 :

一人ひとりにパーソナルロッカーと、荷物を入れて持ち運べるキャビネットバッグを提供しています。業務効率が良く、デスクまわりもスッキリさせることができます。

ちなみにこちらのロッカーはポストのようになっていて、この隙間から投函することで、特定の相手に書類をお渡しすることができるんです。

すみふ :

なるほど、機能性もバッチリですね!

実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
実際のオフィスを案内していただきました 実際のオフィスを案内していただきました
すみふ :

社員の皆さんでつくり上げたオフィス、とても素敵でした!

小林 :

ありがとうございます! さまざまな意見を取りまとめるのは非常に大変でしたが、皆さんが納得できる妥協点を見出すということを繰り返すことで、私たちにとってベストなオフィスに仕上げることができたと感じております。今後も、より快適なオフィス環境を提供し続けられるよう、さらに進化させていきたいと考えております。

Epilogue

今回の『オフィス新時代』は、テュフズードジャパン様のオフィスをご紹介しました。いかがでしたか?

現場で働く社員目線でつくられた、社員のためのオフィス。普段の仕事の生産性向上やDX、部署の垣根を越えたコラボレーション、そして一人ひとりの意識改革など、さまざまな好影響を及ぼしていることがうかがえました。

今後も『オフィス新時代』では、新しい価値観でオフィスづくりに取り組む企業を取材していく予定です。ご期待ください。

2025.06.20 住友不動産

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