東京の賃貸オフィスビル、貸事務所の移転なら住友不動産の賃貸オフィス

住友不動産のオフィス

内覧申込・最新情報問合せ

住友不動産のオフィス

住友不動産のオフィス
0120-070-806 受付 9:00-19:00(土日祝除く)
interview vol2 interview vol2
Interview

Vol.04

Interview Vol.04 Interview Vol.04

オフィスそのものでなく「働く人たち」が主役。設立50年以上の企業が社員と共につくり上げた新しいオフィス空間

三菱総研DCS株式会社 様@住友不動産東京三田ガーデンタワー6・7・8階

Interviewee

  • 三菱総研DCS株式会社
  • 総務部長
  • 小野 修治 氏

Company Data

  • 本社所在地: 住友不動産東京三田ガーデンタワー6・7・8階
  • 事業内容:システム開発、ITソリューション・サービス
  • 設立年:1970年
  • 公式URL: https://www.dcs.co.jp

Introduction

社会のあり方の変化や技術革新の高速化が著しい現代。従来の価値観にとらわれず新しいものを生み出し続ける姿勢はどの企業にも求められており、その姿勢は、企業の拠点である「オフィス」にも表れると言えます。

今回は、設立50年以上の歴史がありながらも挑戦と進化を続ける、三菱総研DCS株式会社様のオフィスを取材しました。

01. Interview

オフィスづくりのプロジェクトリーダーに聞く

以下「すみふ:住友不動産株式会社」「小野:小野 修治 氏(以下敬称略)」
8階の会議室でオフィスについて語る小野氏 8階の会議室でオフィスについて語る小野氏
8階の会議室でオフィスについて語る小野氏
8階の会議室でオフィスについて語る小野氏
すみふ :

三菱総合研究所グループの中核IT企業である御社の事業内容を教えてください。

小野 :

当社は1970年に三菱銀行(現:三菱UFJ銀行)のコンピュータ計算部門から分離独立し、金融系システム構築を強みに事業を展開してきました。2004年に三菱総合研究所グループへ移行してからは、シンクタンク・コンサルティングからITシステム構築まで一貫したサービスをご提供しています。

すみふ :

現在は主にどのような分野のプロジェクトを手がけていますか?

小野 :

もともと強みを持っている銀行やクレジットカード会社のシステム開発はもちろん、製造・流通・電力などの産業系、官公庁などの公共系にも事業を拡大しています。また、生成AIやロボティクスなど最先端技術を活用したプロジェクトにも注力しており、多岐にわたる側面からお客さまや社会の課題解決に貢献していきたいと考えています。

すみふ :

今回、東京本社のオフィスを移転することになった経緯を教えていただけますか?

小野 :

最も大きな目的は、働きやすい職場環境の再整備です。以前のオフィスは、階数は多かったもののワンフロア自体はコンパクトであったため、部門や共用スペースなどの機能が各フロアに分散していました。そのため社員が一堂に集まるときなどにもっと効率的にスペースを使うことができるように、ワンフロアあたりの面積がより広いオフィスへ移転したいという思いがありました。

すみふ :

こちらの東京三田ガーデンタワーは、そういった点で条件が合致したのですね。

新オフィスはJR田町駅から徒歩5分の好立地 新オフィスはJR田町駅から徒歩5分の好立地
新オフィスはJR田町駅から徒歩5分の好立地
新オフィスはJR田町駅から徒歩5分の好立地
小野 :

そうなんです。20件ほど候補物件がありましたが、3000坪以上のフロア、各方面にアクセスしやすい山手線沿線の立地、ビルの設備や竣工タイミングなど、私たちの条件に最も合っていたのが東京三田ガーデンタワーでした。

また、ビル1階のエントランスにフラッパーゲートが設置されていることや、多目的トイレが各フロアに配置されているなど、ビル自体のセキュリティの高さやダイバーシティに対する配慮が感じられた部分も、今回オフィス移転を決めた大きな要因の一つです。

すみふ :

新しいオフィスのコンセプトやレイアウトは、どのように企画していったのでしょう。

小野 :

2023年に移転を検討し始め、2024年4月に総務部を主体としたプロジェクトチームを立ち上げました。全社から代表者を集めて意見交換を行い、デザイン会社と一緒に細部を詰めていった形です。

コロナ禍を経て、当社では出社とテレワークのハイブリッド勤務が定着していました。今後はそれをABW(Activity Based Working)として進化させ、さらなる生産性向上やワークライフバランスの実現を目指したいという考えがありました。そのため、新しいオフィスでは仕事の内容に応じてさまざまな環境を選択可能にすることが大きなテーマでした。

また、ABWの導入にともない、「本社」を構える意味や位置づけを見直す必要も出てきます。そこで当社では、本社を「目的を持って出社する場所」と再定義し、他拠点や常駐先、在宅勤務の社員も気軽に集まってコミュニケーションが取れるようなオフィスにしたいと考えました。

すみふ :

なるほど、「ABW」「本社の再定義」「コミュニケーション」がオフィスづくりのキーワードだったのですね。

小野 :

はい。今回、3フロアにわたる計3000坪のフロアをお借りできたので、実現したかったテーマを最大限に形にすることができました。

例えば、フロアの中央に内階段を設けて気軽に行き来できるようにしたり、その周囲を多目的スペースにして大型LEDモニタを設置したり。テレカンブースや集中エリア、座った人にだけ音が聞こえるボックス型ソファなど、仕事をする場所の選択肢も大幅に増やしました。

6階と7階を気軽に行き来できる内階段 6階と7階を気軽に行き来できる内階段
6階と7階を気軽に行き来できる内階段
6階と7階を気軽に行き来できる内階段
イベントなどで活用できる大型LEDモニタ イベントなどで活用できる大型LEDモニタ
イベントなどで活用できる大型LEDモニタ
イベントなどで活用できる大型LEDモニタ
すみふ :

オフィスの中に内階段があるなんて素敵ですね! 社員の皆さんから出た意見で、実際に反映されたものはありますか?

都市名を冠した会議室には、便利な予約システムを導入 都市名を冠した会議室には、便利な予約システムを導入
都市名を冠した会議室には、便利な予約システムを導入
都市名を冠した会議室には、便利な予約システムを導入
小野 :

会議室の予約システムについて、以前は予約済の状態にもかかわらず、実際には未使用であるケースが散見され、社員から不満の声がありました。そうした社員の声を踏まえ会議室が効率的に活用されるように、入室が予約時間から5分以内に確認されない場合は、自動的に予約がキャンセルされる仕組みを導入しました。

また以前のオフィスでは固定席だったのですが、今回の移転で基本的にフリーアドレスに変更となったので、企画当初はオフィスの変化に対して社員から不安の声が多く出ていました。そのため、部門ごとに執務エリアを決めたり、誰がどこにいるかわかる位置情報システムを導入したり、新しい働き方にスムーズに移行できるような工夫は取り入れましたね。やはり現場で働いている社員たちの意見は、働きやすさと直結するので非常に参考になりました。

すみふ :

2025年6月に移転が完了してまだ間もないですが、社員の皆さんの反応はいかがですか?

小野 :

満足度はとても高いようで、テンションが上がっている様子がうかがえます。オフィス内を歩くだけでさまざまな部門の社員とすれ違うので、「何年かぶりに○○さんと会った!」という声も(笑)。意識しなくても自然とコミュニケーションが発生しているようです。

今回、社長自らの要望で役員専用の個室をなくし、オープンな役員エリアを設けたため、社員が役員と話している姿もよく見かけるようになりました。社長は今回の移転にとても力を入れていて、現在はオフィス周辺の施設や飲食店の情報を社内ブログで発信するなど、社員がこの場所をより好きになるような取り組みを行っています。

来客用の会議室もガラス張りで開放的になり、社員からは「胸を張ってお客さまをお迎えできる」という声が上がっています。お客さまや新卒内定者をオフィスにご案内した際には、広々としたフロアや内装のデザイン、東京タワーが望める景色などに、お褒めの言葉をいただくことも多いです。

すみふ :

移転を通じてDXなどもかなり進んだのでは?

「新しい発想や事業が生まれるオフィスになれば」と期待する小野氏 「新しい発想や事業が生まれるオフィスになれば」と期待する小野氏
「新しい発想や事業が生まれるオフィスになれば」と期待する小野氏
「新しい発想や事業が生まれるオフィスになれば」と期待する小野氏
小野 :

そうですね。引っ越しの際の荷物削減では社員の積極的な協力もあり、書類の電子化などで87%の荷物削減に成功しました。複合機の台数は以前の4分の1、個人ロッカーはパソコンとカバンが入る程度の大きさに縮小して、日頃からDXや整理整頓を意識できる環境にしています。

従来よりもコンパクトなロッカーは、社員も役員も同サイズ 従来よりもコンパクトなロッカーは、社員も役員も同サイズ
イベントなどで活用できる大型LEDモニタ
従来よりもコンパクトなロッカーは、社員も役員も同サイズ
すみふ :

では最後に。御社にとって「新時代のオフィス」とは?

小野 :

オフィスの意義は、「オフィス自体」ではなく「そこで働く人たち」にあると考えています。社員たちが生き生きと働き、お客さまをしっかり支えて事業を盛り上げていく。そのための場であるべきだと。

オフィスのあり方は時代や状況に応じて変化していくものであり、正解や完成形はないと思っています。今回の移転は、当社の「新時代のオフィス」に向けたファーストステップですので、今後も社員の声を丁寧に聞きながらより良いオフィス環境をつくっていきたいと思います。

02. Office Tour

実際のオフィスを案内していただきました

すみふ :

ここからは小野さんに実際のオフィスをご案内いただきます。

小野 :

よろしくお願いいたします。当社ではフロアごとに異なるデザインテーマを採用しております。6階は「GROUND」、7階は「MOUNTAIN」、8階は「SKY」と地面から空へと成長していくイメージなんです。

6F「GROUND」 6F「GROUND」
イベントなどで活用できる大型LEDモニタ
6F「GROUND」
7F「MOUNTAIN」 7F「MOUNTAIN」
イベントなどで活用できる大型LEDモニタ
7F「MOUNTAIN」
8F「SKY」をイメージ。
イベントなどで活用できる大型LEDモニタ
8F「SKY」
小野 :

まずは8階のラウンジからご案内しますね。

すみふ :

清潔感が溢れる空間でリラックスできそうですね!『D-Lounge』の“D”は、DCSの“D”ですか?

小野 :

はい、社内公募で決めたんです。いろんなタイプの席を設けて、食事をしたり仕事をしたり自由に使えるラウンジにしました。

すみふ :

カフェみたいな空間でとっても素敵ですね。

2429/2412 2429/2412
2429/2412 2429/2412
小野 :

次に6階をご案内いたします。こちらは先ほどお話しした「内階段」です。新しいオフィスのまさにシンボル的存在になっています!

すみふ :

内階段まわりはとても目を引くデザインですね!6階には木製の什器が多く設置されていますが、これは6階の「GROUND」というテーマを反映した設計なのでしょうか?

2466/2521 2466/2521
2466/2521 2466/2521
2659 2659
小野 :

はい、6階は「GROUND」をイメージしているので木材をふんだんに使用して、グリーンも多く取り入れています。階段まわりには無垢材を使ったデスクなどを置いて、社員たちが自然と集いたくなるような温もりある空間をつくりました。

2502 2502
小野 :

ではこの内階段を上がって、7階に参りましょう。

すみふ :

7階のテーマは「MOUNTAIN」でしたよね。全体的に淡いブルーで、爽やかな雰囲気が印象的ですね。あちらに小上がりのあるラウンジのようなスペースがありますが…

小野 :

ここは社内打ち合わせや一人で集中したいとき、ちょっと休憩したいときなどさまざまな用途で利用できる多目的スペースです。テーブル席やソファ席だけではなく、スペースの奥には掘りごたつ形式の席もあり、仕事中でも気分転換できます。

2568/pop_05 2568/pop_05
2568/pop_05 2568/pop_05
すみふ :

あっ、本当ですね! 和テイストな雰囲気で和みます。6階・7階どちらもいろんな用途で使えそうなエリアがありますね。

小野 :

はい、ABWを取り入れておりますのでさまざまなワークスペースをフロアの至るところに設けています。私も常にいろんな場所で仕事をしているので、メンバーから「住所不定」と言われています(笑)。

すみふ :

位置情報システムを入れておいて良かったですね!(笑)

2568/pop_05 2568/pop_05
2568/pop_05 2568/pop_05
NOIMAGE 実際のオフィスを案内していただきました
小野 :

テレカンブースにもこだわっていて、全体で30室近くあるんです。

すみふ :

こんなにスタイリッシュなブース、初めて見ました…! 打ち合わせが捗りそう。

2568/pop_05 2568/pop_05
2568/pop_05 2568/pop_05
小野 :

最後にちょっとしたクイズを…。この内階段の壁には、ある文字が隠されているんです。わかりますか?

すみふ :

うーん……、あっ、“Grow up!”ですか!?

2647 2647
小野 :

正解です! 当社もこのオフィスも時代に合わせて成長していけるように、社員一丸となって頑張っていきたいと思います。ぜひ今後も注目してくださいね。

Epilogue

今回の『オフィス新時代』は、三菱総研DCS様のオフィスをご紹介しました。いかがでしたか?

社員が自然にコミュニケーションを取りたくなるような工夫が満載のオフィス。ここで生まれる新しいアイデアは、同社のパーパス「日常とビジネスに新しいカタチを。」が示すように、従来の価値観にとらわれない新たなビジネスやサービスにつながっていくでしょう。

今後も『オフィス新時代』では、新しい価値観でオフィスづくりに取り組む企業を取材していく予定です。ご期待ください。

2025.8.7 住友不動産

インタビュー一覧に戻る